この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
人生を乗りかえる
第2章 今の自分
路地裏の小さくておしゃれなレストランに入った。
二人は再会を祝って、ワインで乾杯、食事も美味しく、みゆきは終始笑顔だった。二本目ワインが空いた時みゆきが堰を切ったように話し出した。
一年前にみゆきが受け持ったクラスでの事件だった。自己紹介の場面で、子どもからSEXの経験についての意地悪な質問をされた。それに動揺してしまったみゆきは、上手く切り抜けられず、そこから歯車が狂い出した。そのまま学級崩壊、鬱に陥った。当時付き合っていた同僚の彼氏からも良いアドバイスはもらえず、その関係も消滅してしまった。現在は休職中になっているらしい。
みゆきはそこまで一気に話すと
「続きは…大沢君のお部屋で飲み直したいけど…」
みゆきは恥ずかしそうに言った。和也はみゆきの気持ちに応えたかった。そして昔の元気なみゆきに戻してあげたかった。
二人はタクシーで和也の住む広尾のマンションに向かった。そこは高層マンションの最上階で眠らない街のネオンが一望できた。しかし今の二人には必要のない景色であった。二人は部屋に入るなり強く抱き合い、熱く唇を合わせていった。どのくらいそうしていたのか。相手の鼓動を感じ取れるくらいの時間がたった。
「シャワー浴びますか?」
二人は再会を祝って、ワインで乾杯、食事も美味しく、みゆきは終始笑顔だった。二本目ワインが空いた時みゆきが堰を切ったように話し出した。
一年前にみゆきが受け持ったクラスでの事件だった。自己紹介の場面で、子どもからSEXの経験についての意地悪な質問をされた。それに動揺してしまったみゆきは、上手く切り抜けられず、そこから歯車が狂い出した。そのまま学級崩壊、鬱に陥った。当時付き合っていた同僚の彼氏からも良いアドバイスはもらえず、その関係も消滅してしまった。現在は休職中になっているらしい。
みゆきはそこまで一気に話すと
「続きは…大沢君のお部屋で飲み直したいけど…」
みゆきは恥ずかしそうに言った。和也はみゆきの気持ちに応えたかった。そして昔の元気なみゆきに戻してあげたかった。
二人はタクシーで和也の住む広尾のマンションに向かった。そこは高層マンションの最上階で眠らない街のネオンが一望できた。しかし今の二人には必要のない景色であった。二人は部屋に入るなり強く抱き合い、熱く唇を合わせていった。どのくらいそうしていたのか。相手の鼓動を感じ取れるくらいの時間がたった。
「シャワー浴びますか?」