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不倫研究サークル
第9章 ハプニング
「んん……」

陽菜にキスをする。彼女から吐息が漏れた。

一旦、唇を離すと、陽菜はトロンとした目で『圭、重いよ』とだけ言った。

「ゴメン」

僕は身体を浮かし、陽菜への負担を軽くすると、再び唇を合わせた。

下から陽菜が手を回し、僕の浴衣の襟を引っ張り肩を露わにする。

「陽菜?」

「なんか、いつものキスと違う……」

たしかに、僕も同じことを感じていた。実際、僕は今、抑えきれないくらい欲情している。

「そ、そうだな、もう止めよう、これ以上は僕も我慢できなくなる」

陽菜も浴衣がはだけて、片側の肩が露わになっている。ブラもしていないため、今にもナマ乳が見えそうだ。

「ねえ、どうしてもダメ? ワタシ、我慢できないかも」

下から、陽菜が僕の髪を撫でる。

僕も、同じように彼女の髪を撫でた。

「同級生でも経験してる子なんて、いっぱいいるよ、だから、して欲しい」

二人とも呼吸が荒くなり、体温が上昇しているのが分かった。
しかし、物凄い葛藤の末、爆発しそうな欲情に理性の欠片が勝る。


「陽菜、今、硬いものが当たってるだろ?」

コクリと陽菜が頷く。

「男が一旦こうなると、出すものを出さないと収まりが効かないんだ」

「う……うん」

「これを我慢するのが、男にとってどれだけ大変か分かるか?」

「う……う~~ん、分からない」

「真夏の砂漠でアイスクリームを我慢するくらい大変なんだ」

「意味不明な例えだけど、大変なのは分かった」

「それだけ、陽菜が大切だから、陽菜と付き合う事になってから、したいんだ」

陽菜はコクリと小さく頷いた。

僕は、陽菜の浴衣の乱れを直してやり、僕も自分の浴衣を直す。
陽菜は、涙を流していた。

「今の……、ちょっと嬉しいかも。
一緒に寝ても良い?」

「ああ、良いよ」

「ワタシが寝るまで、キスしてくれる?」

「ああ、良いよ」

僕は再び陽菜とキスを交わした。その間も、お互いの髪を撫で合ったり頬ずりしたり身体を擦りつけたり、欲情のやり場に困ったが、やがて、何度目かのキスの後に陽菜はスヤスヤと寝息を立てた。



が……、

結局、僕は一睡もできなかった。




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