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不倫研究サークル
第9章 ハプニング
食事も終わり、後は寝るだけなのだが、ここでもまたひと悶着が起きる。

「なんでお布団をこんなに離すのよ?」

「良いだろ、人が近くにいると眠れないんだよ」

アルコールも入って、少し良い気分になっている。万が一という事もあるので、僕は出来るだけ離れて寝たかった。

「だからって、部屋の端から端まで離す必要ある? しかも、テーブルまで挟んで」

「つべこべ言わずに寝るぞ! 明日、陽菜は午後から学校だろ」

明日、僕は講義をサボるつもりだが、陽菜は午後から学校へ行く予定になっている。だから、ちゃんと睡眠を取らせないといけない。

「分かったよ。じゃあ、これ飲んでからね」

「じゃ~~ん~~」

「まだあったのか?」

「えへへ~、二缶買っておいたんだよね」

「明日の授業に影響するぞ」

「大丈夫だよ、勿体ないし飲んじゃお」

と、陽菜に促されて飲んだのだが、これが失敗だったと遅からず気づくことになる。


「なんだか……、ちょっと良い気分~」

陽菜が顔を赤くしているのだが、これが妙に色っぽい。
しかも、浴衣を少しはだけさせて、白くて細い肩を露わにしていた。

僕も頭がボーッとしてきて、疲れもあり眠くて仕方なかった。

「もう、寝るぞ、おやすみ」
「おやすみ~」

電気を消して、布団には入ったのだが、直ぐに陽菜が僕の布団へと侵入してきた。


「なにやってるんだよ? 寝るぞ」

「一緒に寝ようよ」

酔いと眠気のせいで理性が緩んでしまって、僕も強硬に拒否できなくなっていた。

「好きにしろ」

「ありがとう~」

陽菜からは石鹸の匂いがした。

「ねえ、最近、キスしてくれないよね?」

キス……、そう言えば、あの日以来……してなかった。

僕は、陽菜の上に覆い被さり、唇を合わせた。




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