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不倫研究サークル
第10章 不倫
「す、すみません……」

「良いのよ……。凄く良かった」

佳那は、まるで子供を愛おしむように、僕の髪を撫でてくれた。

「うっ!」

突如、下半身に起きた異変に、僕は呻いてしまう。


「フフフ、どうしたの?」


「いま、締め付けられました」

「精子を、搾り取っているのよ、もっと欲しいって、膣が動いているの」

「気持ち良いです。これ……」

キュッ、キュッ、と、その後も締め付けは続いたが、徐々に肉茎の勢いがなくなっていくのを感じて、僕は佳那から離れる。



「ねえ、拭いてくれる?」

僕が離れると、佳那は足を開いたまま腰を浮かせた。

さっきまで僕の肉茎が埋まっていた花芯から、白い蜜が垂れていた。

僕は、それをティッシュペーパーで丁寧にふき取ると、佳那の隣に寝そべって、彼女を抱き寄せ唇を合わせた。


「佳那さん……。僕も同罪です」

自分に好意を寄せてくれている女の子の母親であり、人妻である佳那と禁断の関係を結んでしまったことに、少なからず罪悪感を覚えたが、不思議と自責の念にとらわれることは無かった。

睡眠不足で麻痺しかけた思考が、おかしな答えを導きだそうとしているのだろうか?
濃密なセックスが、有無を言わせず全てを肯定してしまう、そんな気がした。

もしかして、この説得力こそが、人が不倫に走る真因なのではないかと考えた。

「これは、二人のヒミツね」

「はい……」

「ねえ、まだできるでしょう?」

「はい……」


今度は佳那が僕の上になる。既に僕の下半身は反応している。

「今度は、わたしに任せて」

佳那は、ゆっくりと腰を落としてきた。







ハッ、として目を覚ますと、僕の隣で佳那も寝ていた。

三回目の後、僕たちは疲れはてて眠ってしまったようだった。

(今、何時だろ?)

キョロキョロと部屋の中を見渡し、時計の存在に気づく。


(4時!?)


僕と佳那が寝室に入ってから、四時間が経過していたことになる。

「佳那さん」




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