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不倫研究サークル
第11章 リケジョ
岡田と会った週の金曜日。
その日は、不倫研に入ってからの二回目の合コンが予定されていた。
だが、僕にとって今宵の合コンは特別なものだった。
大学生になって初めて経験する、女子大生との合コンだ。
期待はあるが、相手がリケジョというこで、不安も大きかった。
僕にとってのリケジョ、いわゆる理系の女子の印象は、すこぶる悪い。
高校時代、僕が所属するクラスは国公立進学クラスで理系と文系が一クラスにまとめられていた。
クラスでも少数派だった理系の女子は、少ないのだからお互いに仲良くすれば良いのに、常に自己中心的な行動をとり、身勝手にふるまう。更には、文系男子を見下すような態度を取っていた。
僕がクラスでもトップの成績であったにも関わらず、自己主張できない僕がターゲットにあい、散々嫌味を言われ、理不尽な屁理屈に悩まされたものだ。
そうだ、可愛くない陽菜がたくさんいて屁理屈をこねている感じだ。
LEDライトの光を反射させた度の強い眼鏡の奥に、冷たい瞳を宿す。
それが、僕のリケジョのイメージだ。
学校で不倫研の先輩たちと落ち合い、それから新宿へと向かう。
山手線の電車のなかで、岸本にカテマッチの事で話をされた。
「森岡君、宮下さんが君に会いたがっていたよ」
「はあ?」と言って、僕は綾乃と最初に出会った時の事を思い出した。
カテマッチに登録した日、綾乃と一緒に食事に行き、綾乃をデートに誘うと約束していたのだった。
その後、小梢とのこともあり、すっかり忘れてしまっていた事を思い出した。
「なんとなく、心当たりがあるので、今度、顔を出してみます」
「頼むよ、宮下さん、なんだか森岡君のことがお気に入りみたいだから」
と言って、岸本はイケメンのスマイルを僕に見せた。
その日は、不倫研に入ってからの二回目の合コンが予定されていた。
だが、僕にとって今宵の合コンは特別なものだった。
大学生になって初めて経験する、女子大生との合コンだ。
期待はあるが、相手がリケジョというこで、不安も大きかった。
僕にとってのリケジョ、いわゆる理系の女子の印象は、すこぶる悪い。
高校時代、僕が所属するクラスは国公立進学クラスで理系と文系が一クラスにまとめられていた。
クラスでも少数派だった理系の女子は、少ないのだからお互いに仲良くすれば良いのに、常に自己中心的な行動をとり、身勝手にふるまう。更には、文系男子を見下すような態度を取っていた。
僕がクラスでもトップの成績であったにも関わらず、自己主張できない僕がターゲットにあい、散々嫌味を言われ、理不尽な屁理屈に悩まされたものだ。
そうだ、可愛くない陽菜がたくさんいて屁理屈をこねている感じだ。
LEDライトの光を反射させた度の強い眼鏡の奥に、冷たい瞳を宿す。
それが、僕のリケジョのイメージだ。
学校で不倫研の先輩たちと落ち合い、それから新宿へと向かう。
山手線の電車のなかで、岸本にカテマッチの事で話をされた。
「森岡君、宮下さんが君に会いたがっていたよ」
「はあ?」と言って、僕は綾乃と最初に出会った時の事を思い出した。
カテマッチに登録した日、綾乃と一緒に食事に行き、綾乃をデートに誘うと約束していたのだった。
その後、小梢とのこともあり、すっかり忘れてしまっていた事を思い出した。
「なんとなく、心当たりがあるので、今度、顔を出してみます」
「頼むよ、宮下さん、なんだか森岡君のことがお気に入りみたいだから」
と言って、岸本はイケメンのスマイルを僕に見せた。