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不倫研究サークル
第17章 新任の挨拶
新年度の始業式。
僕は中学一年まで在籍していた母校の講堂に教員として参列していた。
校長先生の長い長い話の後、新たに赴任してきた先生たちが紹介され、そのうちの二人、大学を卒業したての新人の教師が壇上で挨拶することとなった。
僕ともう一人の新人教師が壇上に上がると、一斉に歓声が起きた。
もちろん、僕に対する歓声でないのは確かだ。
特に、男子生徒からは、歓声というよりため息に近いものが感じ取られた。
(まあ、こうなるよな……)
僕だって、もしこの場に中学生として参列していたら、同じ反応を示していただろう。
なんたって、こんな田舎の中学に美人女教師、それも超絶美人が赴任してきたのだから。
(それにしても、陽菜の奴……、知ってたな、こうなる事を)
陽菜のニヤニヤした顔が浮かんだ。ちょっと癪《しゃく》だ。
司会の先生が、『それでは、新卒の先生にご挨拶していただきましょう』と切り出した。
「ではまず、女性の先生から……」
女教師がマイクの前に立つと、再び会場がざわついた。
司会が、声をかける。
「雪村小梢先生、お願いします」
僕は中学一年まで在籍していた母校の講堂に教員として参列していた。
校長先生の長い長い話の後、新たに赴任してきた先生たちが紹介され、そのうちの二人、大学を卒業したての新人の教師が壇上で挨拶することとなった。
僕ともう一人の新人教師が壇上に上がると、一斉に歓声が起きた。
もちろん、僕に対する歓声でないのは確かだ。
特に、男子生徒からは、歓声というよりため息に近いものが感じ取られた。
(まあ、こうなるよな……)
僕だって、もしこの場に中学生として参列していたら、同じ反応を示していただろう。
なんたって、こんな田舎の中学に美人女教師、それも超絶美人が赴任してきたのだから。
(それにしても、陽菜の奴……、知ってたな、こうなる事を)
陽菜のニヤニヤした顔が浮かんだ。ちょっと癪《しゃく》だ。
司会の先生が、『それでは、新卒の先生にご挨拶していただきましょう』と切り出した。
「ではまず、女性の先生から……」
女教師がマイクの前に立つと、再び会場がざわついた。
司会が、声をかける。
「雪村小梢先生、お願いします」