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不倫研究サークル
第1章 謎の美少女と怪しいサークル
「君は、出身はどこなの? そういえば、名前も聞いてなかったね」
「僕は盛岡圭、出身は島根です。波崎町という島根でも田舎の方の・・・・・・」
明らかに地方からの上京組だとバレているのが悔しかったが、自分は垢ぬけていないし仕方ない。自虐を含めて僕は答えた。
「へ~、山陰の方か。僕は鹿児島の出身。それも離島の出身で、僕も元は田舎ものさ」
なるほど、色黒なのは南方の出身だからか、と妙に納得するとともに僕は岸本に親近感を覚えた。
「じゃあ、君も同郷からは独りだけ入学してきたのかな。僕も島から独りぼっちで上京したので、入学時は寂しい思いをしたものだよ」
「岸本さんは直ぐに慣れましたか? 東京に」
「ああ、このサークルのおかげで楽しい学生生活を送っているよ。君も我がサークルへ入部すれば充実した学生生活が待っているさ」
これは明らかに詐欺の常套句だ。僕に警戒感が戻る。
その時、一人の男子学生が戻ってきた。
「おお! 岸本、一人確保できたか、お手柄だぞ!」
「僕は盛岡圭、出身は島根です。波崎町という島根でも田舎の方の・・・・・・」
明らかに地方からの上京組だとバレているのが悔しかったが、自分は垢ぬけていないし仕方ない。自虐を含めて僕は答えた。
「へ~、山陰の方か。僕は鹿児島の出身。それも離島の出身で、僕も元は田舎ものさ」
なるほど、色黒なのは南方の出身だからか、と妙に納得するとともに僕は岸本に親近感を覚えた。
「じゃあ、君も同郷からは独りだけ入学してきたのかな。僕も島から独りぼっちで上京したので、入学時は寂しい思いをしたものだよ」
「岸本さんは直ぐに慣れましたか? 東京に」
「ああ、このサークルのおかげで楽しい学生生活を送っているよ。君も我がサークルへ入部すれば充実した学生生活が待っているさ」
これは明らかに詐欺の常套句だ。僕に警戒感が戻る。
その時、一人の男子学生が戻ってきた。
「おお! 岸本、一人確保できたか、お手柄だぞ!」