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不倫研究サークル
第5章 初デートはホロ苦く
日曜日。
僕は新宿駅の小田急線の改札口にいた。ここで小梢と待ち合わせしているのだ。
時間通り、小梢は現れたのだが、これがまた超絶可愛い装いだった。
フワリとしたミドル丈スカートのセット風ワンピースに腰のリボンがアクセントを利かせていて何ともお洒落な感じだ。
対して、僕はというと……普段通りのジーンズにトレーナーというダサい格好で、益々不釣り合い感を強調している。
「ごめんなさい、待った?」
「ううん、時間通りだよ。な、なんというか、凄い可愛い……」
思わず素直な感想が口から出る。
「え……、そんな、改まって言われると、なんだか恥ずかしい……な」
小梢は照れて見せたのだが、僕はその仕草に脳天を撃ち抜かれてしまう。
(よし! 今日、なんとしても正式な恋人になってもらうんだ)
決意は固まるばかりであった。
新宿から江の島まで、ロマンスカーを利用すると1時間ほどで行ける。
わざわざ特急料金を払ってまでロマンスカーに乗る理由は一つ、座席が2人掛けで他人に邪魔されることなく小梢の隣に座れるからだ。
「なんだか、遠足みたいだね」
窓際に座った小梢は、ワクワクした表情を見せ、窓の外を見たり、車内を見渡したり落ち着かない様子だった。
もちろん、僕も同様だ。
大学に入学して、ひと月の経たずに、まさか小梢のようなS級美少女とデートできるなんて、欲求はあったが想像すらできなかった。
僕は、心の中で感極まって涙を流した。
発車のベルがけたたましく鳴り響くと、ゆっくりと列車は動き始めた……。
僕は新宿駅の小田急線の改札口にいた。ここで小梢と待ち合わせしているのだ。
時間通り、小梢は現れたのだが、これがまた超絶可愛い装いだった。
フワリとしたミドル丈スカートのセット風ワンピースに腰のリボンがアクセントを利かせていて何ともお洒落な感じだ。
対して、僕はというと……普段通りのジーンズにトレーナーというダサい格好で、益々不釣り合い感を強調している。
「ごめんなさい、待った?」
「ううん、時間通りだよ。な、なんというか、凄い可愛い……」
思わず素直な感想が口から出る。
「え……、そんな、改まって言われると、なんだか恥ずかしい……な」
小梢は照れて見せたのだが、僕はその仕草に脳天を撃ち抜かれてしまう。
(よし! 今日、なんとしても正式な恋人になってもらうんだ)
決意は固まるばかりであった。
新宿から江の島まで、ロマンスカーを利用すると1時間ほどで行ける。
わざわざ特急料金を払ってまでロマンスカーに乗る理由は一つ、座席が2人掛けで他人に邪魔されることなく小梢の隣に座れるからだ。
「なんだか、遠足みたいだね」
窓際に座った小梢は、ワクワクした表情を見せ、窓の外を見たり、車内を見渡したり落ち着かない様子だった。
もちろん、僕も同様だ。
大学に入学して、ひと月の経たずに、まさか小梢のようなS級美少女とデートできるなんて、欲求はあったが想像すらできなかった。
僕は、心の中で感極まって涙を流した。
発車のベルがけたたましく鳴り響くと、ゆっくりと列車は動き始めた……。