この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
不倫研究サークル
第6章 一触即発
思いもよらない来訪者に、小梢の表情が曇る。

「こちらにお名前を記入してください」小梢は訪問者用のリストを差し出した。

陽菜はリストを受け取ると名前を記入しながら、聞えよがしに僕に声をかけた。

「ねえ、圭。ここは何を書けば良いの?」

「あ、それは……」小梢が説明しようとするのを、陽菜が遮る。

「アナタに聞いてない」


(うおおーー、なぜ好戦的なんだ、この子は)


「クスっ、お嬢ちゃん、わたしのことが嫌いなのかしら」

小梢も負けていない。先日のデートの時もそうだが、僕の抱く小梢像と違った一面を見せてくれた。


「子供扱いしないでよ、気分悪い」

「圭君、これは、どういう状況なの?」

小梢は、陽菜を相手にせずに僕を見据える、が、別に怒っている風ではない。

「あ、この子は僕の教え子なんだよ。大学受験はまだ先だけど、大学がどんなものか良い機会だから見学させようと思って」

ふ~~ん、と言った表情の小梢。


「お似合いじゃない」

(?)

小梢の意図するところは、次の発言で明らかになる。

「やさしいお兄ちゃんと、生意気な妹みたいで 笑」


僕は意外だった。小梢がこんなにも好戦的な一面を持ち合わせていたことに。
だが、好戦的という点において陽菜が負けるわけがない。

「クスっ、余裕ぶって、何も知らないで 笑」


ここで僕は、自分がいかに危機的な状況にいるのか気づく。もし、陽菜がキスの事を喋れば、小梢との”嘘の恋人関係”さえも破綻しかねない。


わきの下に汗がにじんだ……。





/200ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ