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不倫研究サークル
第7章 小梢の過去
小梢は、そこまで話すと、肩を震わせて泣き始めた。

「小梢! もういいよ、話さなくても」

僕は、小梢をだきしめて、なんとか落ち着かせようとしたが、落ち着いていないのは僕も同様だった。

「離して! ちゃんと最後まで聞いて!」

小梢は、そういうと僕を押しのけ、大きく息を整えて、また話し始めた。







おぞましい光景だったわ。

泣き叫ぶ土門さんから高校生が離れたと思ったら、次に苛めっ子のリーダー格の男子が覆いかぶさって、高校生と同じことを始めたの。


わたしは怖くなって、その場から逃げ出したの。

とんでもないことに加担したって、後悔するとともに、土門さんに凄く申し訳ない気持ちになったわ。


でも、本当に後悔したのは次の日になってからだった。


次の日、土門さんは登校して来なかった。


お昼前になると、先生たちがバタバタと慌てふためいているのが、生徒たちにも分かるようになって……、


そのうちマスコミが集まりだして、


警察も来てたわ。



他の生徒たちは『なにがあったんだ?』って騒いでいたけど、わたしには想像がついた。

昨日、男子たちが土門さんにしたことは犯罪だもの、そのせいで警察が来てるんだって思った。


けど、違ったの。



急遽、全校一斉休校になって、全員に帰宅するように指示が出て、校門を出ると……、


マスコミが生徒を捕まえて、いろいろ聞いて回ってたの。


わたしも聞かれたわ。

それで、何があったのか聞くと……、


『二年生の女の子が自殺した。虐めが原因らしい』って教えてくれたの。


……、

……、


……、


直ぐに土門さんの事だってわかったわ。


だって、わたしが原因を作ったんだもの。


……、

……、

……、




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