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不倫研究サークル
第7章 小梢の過去
小梢は、そこまで話すと、肩を震わせて泣き始めた。
「小梢! もういいよ、話さなくても」
僕は、小梢をだきしめて、なんとか落ち着かせようとしたが、落ち着いていないのは僕も同様だった。
「離して! ちゃんと最後まで聞いて!」
小梢は、そういうと僕を押しのけ、大きく息を整えて、また話し始めた。
◆
おぞましい光景だったわ。
泣き叫ぶ土門さんから高校生が離れたと思ったら、次に苛めっ子のリーダー格の男子が覆いかぶさって、高校生と同じことを始めたの。
わたしは怖くなって、その場から逃げ出したの。
とんでもないことに加担したって、後悔するとともに、土門さんに凄く申し訳ない気持ちになったわ。
でも、本当に後悔したのは次の日になってからだった。
次の日、土門さんは登校して来なかった。
お昼前になると、先生たちがバタバタと慌てふためいているのが、生徒たちにも分かるようになって……、
そのうちマスコミが集まりだして、
警察も来てたわ。
他の生徒たちは『なにがあったんだ?』って騒いでいたけど、わたしには想像がついた。
昨日、男子たちが土門さんにしたことは犯罪だもの、そのせいで警察が来てるんだって思った。
けど、違ったの。
急遽、全校一斉休校になって、全員に帰宅するように指示が出て、校門を出ると……、
マスコミが生徒を捕まえて、いろいろ聞いて回ってたの。
わたしも聞かれたわ。
それで、何があったのか聞くと……、
『二年生の女の子が自殺した。虐めが原因らしい』って教えてくれたの。
……、
……、
……、
直ぐに土門さんの事だってわかったわ。
だって、わたしが原因を作ったんだもの。
……、
……、
……、
「小梢! もういいよ、話さなくても」
僕は、小梢をだきしめて、なんとか落ち着かせようとしたが、落ち着いていないのは僕も同様だった。
「離して! ちゃんと最後まで聞いて!」
小梢は、そういうと僕を押しのけ、大きく息を整えて、また話し始めた。
◆
おぞましい光景だったわ。
泣き叫ぶ土門さんから高校生が離れたと思ったら、次に苛めっ子のリーダー格の男子が覆いかぶさって、高校生と同じことを始めたの。
わたしは怖くなって、その場から逃げ出したの。
とんでもないことに加担したって、後悔するとともに、土門さんに凄く申し訳ない気持ちになったわ。
でも、本当に後悔したのは次の日になってからだった。
次の日、土門さんは登校して来なかった。
お昼前になると、先生たちがバタバタと慌てふためいているのが、生徒たちにも分かるようになって……、
そのうちマスコミが集まりだして、
警察も来てたわ。
他の生徒たちは『なにがあったんだ?』って騒いでいたけど、わたしには想像がついた。
昨日、男子たちが土門さんにしたことは犯罪だもの、そのせいで警察が来てるんだって思った。
けど、違ったの。
急遽、全校一斉休校になって、全員に帰宅するように指示が出て、校門を出ると……、
マスコミが生徒を捕まえて、いろいろ聞いて回ってたの。
わたしも聞かれたわ。
それで、何があったのか聞くと……、
『二年生の女の子が自殺した。虐めが原因らしい』って教えてくれたの。
……、
……、
……、
直ぐに土門さんの事だってわかったわ。
だって、わたしが原因を作ったんだもの。
……、
……、
……、