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不倫研究サークル
第7章 小梢の過去
わたしは、圭君と同じ中学にいたの。

圭君は一年で転校したし、わたしとはクラスも違ったから、わたしのことは知らなかったよね。

中学二年生になってクラス替えがあり、わたしは土門さんと同じクラスになったの。

最初、わたしは土門さんなんて何とも思ってなかったわ。

失礼な言い方だけど、彼女の容姿はとても悪くて、わたしだけでなく他の女子も誰も相手にしていなかった。

彼女をかまっていたのは苛めっ子の男子だけ。

随分と酷い虐めをされていたけど、土門さんは全く苛めっ子を相手にしていなかった。

それもそのはずで、土門さんは凄く成績が良かったの。

これはきっと圭君のおかげね。もちろん、彼女の努力もあったと思うけど。


だけど、それを良く思わない子もいたのよ。


それが、わたし。


当時のわたしは、自分で言うのも恥ずかしいけど可愛いし成績も良かったからクラスでも人気者だったの。


だから、わたしよりも成績を上げてきそうな土門さんが目障りだった。


何時しか、わたしも彼女を虐めるグループに入っていたの。

そして、あの事件が起きた。


一学期の期末テストの最終日。


土門さんを虐めていたグループの男子から、彼女を体育準備室まで呼び出して欲しいって言われたの。

テストが終わった解放感で、土門さんを虐めるんだと思って、軽い気持ちだったわ。

二つ返事で、彼女に『先生から手伝いをお願いされているから手伝って』と呼び出したの。


……、……。


ごめんなさい。続けるね。


体育準備室の前に何時もの苛めっ子メンバーの男子がいて、その中に高校生くらいの男子も混じっていて、わたしも不審には思ったのだけど、あまり関わりたくないって、その時は思ったの。

そこで土門さんを引き渡して、わたしは帰ったのだけど……、


やっぱり気になって、引き返してみたの。


そこで、見た光景は……、


……、

……、


一生忘れられない。



男子が土門さんの手足を抑えて……、


……、


……、




高校生くらいの男子が、土門さんの上に覆いかぶさって……、

腰を振って……、

彼女が……、

……、

……、


「痛い! 痛い!」って……。




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