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甘い世界
第1章 綺麗な人と天敵
「これ、まだ募集してますか」
「これ?」
きっと貼ったであろう本人も忘れていたらしい。私が指差す紙を見に来てあぁ、と言った。
「うん、まだ募集中」
「あ、わ、私応募します」
「学生さん?」
「はい」
「名前は?」
「藤堂すずです」
「ん。じゃあまた暇な時に来て」
ニコリと笑うと綺麗な人はまたキッチンに戻って行った。……え?
「あ、あの!」
「ん?」
面接とかないの?もしかして面接これだけ?疑問をどれからぶつけようか迷っていると彼はあぁ、と言ってニコリと笑った。
「俺の名前?牧瀬翔。よろしくね、すずちゃん」
あー、もう。面接のこととかどうでもよくなってしまった。ただ彼の、翔さんの笑顔が頭から離れなくなってしまった。
「これ?」
きっと貼ったであろう本人も忘れていたらしい。私が指差す紙を見に来てあぁ、と言った。
「うん、まだ募集中」
「あ、わ、私応募します」
「学生さん?」
「はい」
「名前は?」
「藤堂すずです」
「ん。じゃあまた暇な時に来て」
ニコリと笑うと綺麗な人はまたキッチンに戻って行った。……え?
「あ、あの!」
「ん?」
面接とかないの?もしかして面接これだけ?疑問をどれからぶつけようか迷っていると彼はあぁ、と言ってニコリと笑った。
「俺の名前?牧瀬翔。よろしくね、すずちゃん」
あー、もう。面接のこととかどうでもよくなってしまった。ただ彼の、翔さんの笑顔が頭から離れなくなってしまった。