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秘蜜のバイト始めました
第1章 え? 聞いてませんが?
(あ~、少し飲み過ぎた……)

渋谷で友達と買い物をし、お酒を飲んだ後、カラオケで騒いでアパートに帰り着いた頃には深夜になっていた。


(明日は2限目からだから、ギリギリまで寝るか~)


私は地方の田舎町から上京して1年ちょっとだが、もはや完全に生活が乱れきっている。

学校が終わると、バイトの日以外は友達と繁華街に繰り出し終電近くまで遊ぶし。

恋人がいるときは、恋人の家に泊まったり、自分の家に恋人を泊めたり、そして夜更けまでセックスに没頭する。

ちなみに、今は恋人はいない。

今年の春先に、相手の浮気が発覚し別れたのだ。


この超絶美少女の私がカノジョなのに浮気するなんて、男って下半身だけの生き物なのか? と思ってしまう。

たとえ浮気であっても、私は絶対に許さない。

もともと、セックスが好きという訳でもなく、ただ男が求めるから応じているだけだ。

よほど気に入った男が現れでもしない限り、当分の間、恋人は必要ないと思っている。今は女友達と遊ぶ方が楽しい。


ともあれ、大学は、必要な科目だけ出席をして、定期試験は先輩学生から受け継がれた回答方法を踏襲するだけで単位は取れる。

青葉はそこそこ一流と言われる大学だが、それでも、殆どの学生がそうやってロクに勉強もせずに4年間を過ごし、就職していく。


(だったら、楽しまないと損だわ)と、私は思っている。




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