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体育倉庫のハイエナ
第17章 17
 クルクルと回る舌が、獲物をしとめる蛇よろしく、なおも変わらず勃起している奈津子の肉芽に絡み付いた。

 同時にレンヤは、やはりその先が回転している人差指をも、乳首に絡ませる。

「ぬおぉぉぉおおん!」

 特に何かしらの告知もなく、改めて始められた肉芽への愛撫に、奈津子は取り繕いようのない、甲高くてみっともない声を上げた。

 それは本当に、“花も恥じらう”思春期の女子が舞い上げるには、あまりにもみっともない声で、僕とマサムネはまたまた失笑した。

 けど、それを買った当の奈津子の耳には、僕たちの失笑は聞こえていないのか、あるいは再開されたレンヤの愛撫にしか関心がないのか、みっともない声を上げた次の瞬間には、レンヤに向けて、こう叫んだ。

「先輩ッ!イキそうですっ!――ぬああぁぁ~ぁぁん!」

 そこでひとつ、やっぱりみっともないことこの上ない、嬉々とした喘ぎの叫びを挟んでから、直後にはこう続けた。

「レンヤ先輩っ、そのまま乳首も、くすぐって下さいっ!――んあああッ!んんッ――んああ!――い、今は乳首もイイのッ!乳首もすっごくすっごく、すっごくイイのぉっ!――んああ、あぁぁッ!」

 僕は今度は、心の中だけで失笑した。

(さっきまで、『乳首弄らないで~』とか、言ってたくせに…)

 確実な絶頂の到来が予感される限りでは、それまで積み重ねられる快感は、より大きいほうが望ましいのだろう。

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