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第17章 １７

　でも、例え苦悶の最中にあったとしても、奈津子はやっぱりレンヤに面と向かって、肛門や乳首の愛撫を拒否するべきじゃなかった。

　奈津子がある行為を拒否すると、底意地の悪いレンヤがあえてその拒否した行為に及ぶことは、もう目に見えている。

　実のところ、奈津子が乳首や肛門の愛撫を厭う理由を説明し終えた刹那、レンヤは奈津子の肛門の上で舌先を踊らせ、かつ乳首を指先でくすぐった。


「んああッ――せ、先輩っ、や、止めてぇぇ…ち、乳首くすぐらないでッ！――はッ、あぁあっ――…お尻の穴、ツンツンしないでぇぇ――あぁっ、んんんッ！」

　それからしばらく、レンヤはそんな具合で、ふたつの乳首はそれぞれ人差指の先で、肛門は舌と唇で弄んで、苦悶に歪む奈津子の顔を眺めて楽しんでいた。

　でも――やがては奈津子を焦らす遊戯にも飽きたのか、レンヤはそれまでに何度かしたように、肛門の上で舌の先をくるくると回し始めた。

　乳首に目を遣ってみると、人差指の先も――やっぱりそれまでに何度もしたように――乳輪をなぞるようにくるくると回っている。

　僕がそれに気付いた、次の瞬間だった。