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セレナーデ
第4章 4 ペンション
「おじさん、突然でごめんね」
「何かあったのか?喧嘩したとか」
「いや。何もないけどさ。なんとなく」
(なんとなくお父さんに緊張してしまう)
あの晩から優樹は直樹のことを直視しづらくなっている。
少し距離をとれば大丈夫だろうとこの機会を使ったのだった。
「まあゆっくりしていけよ」
 にっこりする和夫の表情を見て優樹は緊張を解いて仕事に励んだ。
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