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セレナーデ
第6章 6 進路
 寝る前に優樹は何気なくマスターベーションを始めた。
(あ、やばい)
放出する寸前に今日の和奏の乱れた姿を思い出してしまった。
「ぅあっ、ああ……」
 妙な罪悪感と快感が優樹を襲う。
ため息をついて気まずい思いをしながら処理をした。
(やべーな。ねーちゃんおかずにしちまったよ)
初めて誰にも言えない秘密をもった優樹はなんだか大人になった自分を感じていた。

 次の日、和奏に会うと優樹は少し恥ずかしくて目を逸らした。
和奏は挙動不審な優樹を(可笑しな奴)と思った程度で気にはしなかった。
 しかし優樹は段々と和奏を女として意識するようになっていた。
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