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第5章 【妖艶にして耽溺】

「イかせてあげるね…？美雨」




「ハァハァ……うぅ…っ」




あ………ダメ、くる。
自分の手で口を押さえながら悶える。




「ほら、イク時はイクって言わないと」




わざと寸止めして意地悪される。
もうあと一歩でイキそうだった。
ぐったりする身体。
閉じる脚を広げてくる。




ゆっくり優しく指でクリトリスを撫でられ私を試す微笑み。
わかってる……言わなきゃ許してくれないこと。
弾くような愛撫の仕方に身体が火照りを抑えれなくなっていく。




「…………せて」




「なに？聞こえない」




「イかせてください明里さん…っ」




「その顔、無敵ね」




手を引かれ膝立ちさせられたら再び指を挿入してきた。
いきなり奥まで挿入ってきたのでお腹に力が入る。
動いていた指が止まって。




「ここが一番気持ち良いでしょ？この状態で居てあげるから自分で腰振ってイキなさい」




「え……」




確かにもう当たってる。
明里さんの指をディルド代わりにするってこと？
ずっと見られたままオナニーするみたい。




戸惑っていたら上下に動かされて手をついて仰け反る。
身体はもう怖いくらいに順応してる。
恐る恐る明里さんの手を掴んでゆっくり腰を振る。




「あっ……」




寸止めされていたから一度振っただけでイキそう。
挿入ってるところを見て更に興奮してしまう。
振動なく走る車内で初めての体験。




「自分でクリ触って」




言われた通り指で刺激する。
身体が一気に熱を帯びた。
腰が淫らに動き出す。
止まらない……気持ち良過ぎて頭真っ白。




「あっ…あっ…イク…っ」




派手に痙攣した後、明里さんの方へ倒れ込んだ。
ちゃんと拭き取ってくれて抱き寄せられる。
まだ僅かに震える身体をさすり肩に頭を乗せさせてくれた。




乱れた息のまま項垂れる。
イってすぐにこんなこと言うと嫌われちゃうかなって思うけど、言わずには居られなくて。
顔を上げて目を合わす。
いつもの優しい微笑み。




「……キスしてもいいですか」




「フフ、したいの？」




「はい」




「本当、あんたって子は……女の私にまで平気で煽ってくるのね」