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イキ狂う敏腕社長秘書
第5章 【妖艶にして耽溺】
「明里さん、今日はもう…」
「わかってる」
そう言って離れる前にもう一度だけ頬を包んで目を合わせてきた。
ヤバい……涙目だ。
「バカね……本気になるなって言ったでしょ……でもこれだけは覚えておいて?この唇もこの身体も全部、私の管理下だってこと。これから先もずっとよ?」
「…………はい」
「じゃ、マコあとはお願い、送ってあげて」
「わかりました」
颯爽とドレスを着て帰って行った。
見送ることも出来ず申し訳ない。
シーツを羽織らせてくれて額を寄せ合う2人。
「可愛い嫉妬だね、美雨はいつも」
マコさんは決して相手を責めない。
ちゃんと肯定してくれる人。
誰よりも大きな器で受け止めてくれると思う。
「ヤダ……子供みたい」
「そこが可愛くて仕方ないんだけど?ていうか、明里さん相手にそこまで出来るの美雨くらいだよ」
「嫌われちゃったよね……言いつけ全然守れなかったから」
「そんなことないよ、むしろ逆。手のかかる美雨だからこそあんなセリフ言わせちゃうんだよ」
「あんなセリフ…?」
「明里さんが本気な証拠だよ、全部私のものだって普通言わないよ?それを言わせちゃうのが美雨でしょ」
よ………よくわかんない。
とりあえず嫌われてないって解釈しとけばいいのかな。
再び手が伸びてきて額を寄せ合う。
「で、明里さんに言われてた本気になるなって話気になる…それって私のことだって自惚れても良いの?」
「はい………」
「嬉しい……嘘じゃないよね?」
「マコさんに嘘ついてもすぐバレちゃうじゃないですか」
「そうだね……あ、震え止まったね」
「はい、じゃあこれも」
さっきまでの震えが嘘のように抜けて歩けるようにもなった。
「良かった、歩けます」って笑顔で振り向いたら一瞬でベットに押し倒されている訳で。
「まぁ、でもこれからまたヘトヘトにしちゃうんだけどね」
「マコさん…!?」
え、いつの間にかまた勃ってる。
グリグリ押し当ててきて疼いちゃう。
欲しいでしょ?って見つめてきて唇は重なる。
「あ……待って、明里さんのついたままだから」