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BeLoved.
第42章 【紳士なんかじゃない】

…なに?なんのこと…?

「──いいけど。この貸しでけぇからな、流星」
「わかってるって」

疑問符を浮かべるわたしを挟み、またしても彼らにしか判らない話がまとまったらしい。

「…あぁ、どんどん熱くなってくね」
「あー、マジだ。じゃ、仕方ねーな」

左手って…?確かめるより早く彼らの手がわたしの頬や額に触れ、何やかんやと理由を付けられ。寝間着のズボンが取り払われてしまった。それも…下着ごと。

「!やっ…待っ…」

待って、なんて通じない。下半身は剥き出され、開けられた寝間着の上だけ羽織った半裸の状態にされて。先刻とは比べ物にならない羞恥心が襲った。

「やっぱ外すわこれ。邪魔」

背後から聞こえた声の主、流星さまは。追い討ちをかけるようにブラに手をかけ、下から捲り上げてしまった。飛び出した双丘は、そのまま彼の両手で包まれ揉まれ…いやらしく形を変える。

「可愛かったのに」

そう呟いた声の主は、正面にいる麗さま。残念がるような言葉も本心ではないことはもう…明白で。何故か外した眼鏡を床に置いた彼は、寝そべったままだった身を更に屈め…ゆっくりと顔を寄せた。

「──?!うそ…っ!」

その先はわたしの…覆い隠すものがなくなった脚と脚の間。…まさか、そんな?この状況で?!一瞬で混乱に陥った頭は、脚を閉じ上体を跳ね起こそうとしたけれど。彼らの手は決してそれを許さなかった。

「やあぁ…っ…」

剥き出しの秘部に濡れた熱が充てられた。その熱をよく知っていて、その熱に触れられるのが大好きな『そこ』は。すぐに熟れ始め、柔らかく解れていく。いやらしい水の音を立てて。

いやいやをするように頭を左右に振っても、構うことなく熱は与え続けられる。『そこ』がその熱をよく知っていて、触れられるのが大好きで…本当は悦んでいるって、知り尽くされているから。

「ふあぁっ… あぁん…っ」

一際甘い声が上がってしまったのは、その熱が存在を示し始めた突起に触れたから。反射的に逃げるように引いてしまった身は、背後の彼によって受け止められた。

「未結、すげー感じてんな」
「……!」

上がり続ける体温と、艶を増す吐息。震える肩。
止むことのない水の音が、彼の言葉を肯定する。

感じてる。
同じ空間にもうひとりの彼がいる、こんな状況でも。
ううん…もしかしたら…こんな状況だから、こそ…?
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