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想い想われ歪なカタチ
第7章 7
「実はいうとね、 今だってやっぱりちっとも、流牙が何考えてるか、
 どういう気持ちなのか・・・よく、わかんない、けど、
 これからはもっと流牙のこと分かるように頑張るから、もっといっぱい知るようにするから、だからっ・・ッ・、」


話そうとすると、それを邪魔するように息が詰まった。
目の奥でさえ、ツンとしだす。
なんでっ? いちばん大事なとこなのに。
いちばん言いたいことなのに。
どうしてこうも、私はうまく言葉を伝えることができないんだろう。
もどかしくて、くやしい。全てを吐き出すように、私は声を振り絞った。


「だから・っ、私のこと嫌わないで。もうっ・・、私のこと嫌ったりしないで・・・ッッ
 私、流牙に嫌われたら、もう他に、誰もいない。
 ・・・本当に誰もいなくなっちゃうよぉっ!」


言ってる途中で、勝手に涙が溢れて、声が裏返って途切れた。
でも、ちゃんと流牙に届くように、必死だった。
流牙の素肌の身体に、ぎゅっと強くしがみついた。


「ばーか。俺は一度だって、伊吹のこと嫌ってなんかいねーよ」


流牙は少し、笑いながら言った。
抱きついた私の身体を、優しく抱き返しながら肩をぽんぽんと叩く。


「何度も 嫌いになろうとしても、嫌えなかったってのが本音かな」


「なにそれ・・・っあっ!」 
 

目を赤くした私が問い掛けると、何も答えず流牙は微笑んで、ぐっと腰を動かしてきた。
流牙の両手が、私の腰をしっかり掴んで放さない。
私が上になったこの状態じゃ、ずっと奥まで流牙のが貫いてきて、快感に串刺された気分。


「あっ、りゅうっ 待ってっ、てばあっ・ッ」


「もう、待たない。俺のほうが我慢できねーから」
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