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第9章 ９

「気持ち良い？伊吹」

「・・ひゃああぁぁぁ････　ひぃもちひいぃぃぃぃ･･･」

「いい子だ。こっちのスイッチも入れてあげようね」

「ッはあぁぁぁぁ――！！」

ビリビリと震える刺激と共に、そこから弾けた快感。
私は拘束された紐を限界まで　ビィンと突っ張らせて身をくねらせる。
いやらしい玩具に内蔵されたバイブレーターが、ヴィイイイと機械音を立てる。
震える突起の先端は、私の張り詰めて硬い芯を
本当に文字通り痺れさせて心地よく刺激した。

その間も休むことなく、ぐりんぐりんと首を回す極太の形状は
私の襞という襞を、快感を塗りつけるように回転して擦りつけまわっている。

流牙の手によって、巧みに抜き差しされる度、
うぃんうぃんと言うモーター音に、ぐちりぐちりと言う水音が重なる。

「ふぁ･･･あああん･･･　あふ･･ああ･･　あ　ぁぁあ・・・」

蜜と一緒に抜き出され、奥に押し込まれるとまた、
内の性感の柔らかな襞と　外の快感の硬い蕾が　同時にびちびちと責め立てられる。

身の震えるような恐怖感。頭が蕩けそうな不快感。ため息も消す恍惚感。
理性をえぐって、剥き出しの本能を刺激する。

あっというまに　意識は白い高みに駆け上がる。
こんな穢らわしい道具で、私は何とも簡単に達してしまいそうになってる。

「････はああぁぁ･ああ･･　ああ･･あぁっぁも･･いっく・・　いっちゃ・うぅぅ･･･」

快感を味わい尽くせることに喜びを覚えて叫んだと同時に、
私を導いていたものが急に消えて失われた。

「っぁ･･　どうしてええぇぇ･･」

流牙は絶頂に達しそうな私のそこから、黒い異物を抜き去った。
押し寄せてきた快感の波に乗れずに　不満を訴える私を笑っている。
盛り上がりかけた絶頂の波は、追い上げる刺激を失ってすっと消えていく。