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ひととせの自由
第3章 郷に入っては俺に従え
──全っ然、違う。
多少の差はあれど、『その場所』は、みんな大体同じような造り。処置で何回も目にしたことはあるし、特に何も感じない。
だけどちょっと待たれい。今目の前にあるお姉さんのは、そういう時に見てたのとは違う。全っ然、違う。
田中くんの唾液と、…お姉さん自身の分泌液で、ぐっちょんぐっちょんに濡れて…この、大人の玩具みたいな作り物のピンク じゃない、自然な桜色に染まって、ほのかに蒸気立って、触ってもないのにヒクヒク痙攣して……
すごくきれいで……すごくやらしい。
「はじめてでしょ、こーゆーの見るの」
「ぁ……」
上目見た先には、四季先生。先生は右手を伸ばすと、指先をお姉さんの『その場所』に触れさせた。そして、くぱ…と左右に優しく割り拓いた。そしてそして、中指を…お姉さんの中にゆっくりと滑り込ませた。
「あん…っ」
四季先生に触れられたことで、お姉さんは嬉しそうな…とっても気持ちよさそうな声を上げ、表情をとろけさせた。…ぅわ、何その顔…。いやらし過ぎるよ…
「ふ、ぁ、っ、あァんっ、や、せんせ…っ」
「ほらひととせちゃん、よーく見て」
先生の中指が、じゅぽじゅぽと音を立ててお姉さんの中を行き来する。その度にお姉さんはビクン、ビクン、と全身を小さく跳ねさせ微かに震える。
私はその様を凝視していた。
だって「見て」って言われたし…目が離せなかったから。
「わかるでしょ。欲しがってるよね」
四季先生の視線は、私の手の中のそれに移った。
直後、先生の指がお姉さんから出ていく。名残惜しそうな声をぼんやりと耳にしながら、私の視線は未だにお姉さんの『その場所』だ。
だって、さっきよりずっといやらしくて……きれい。
「───ひぁッ!」
一際甲高く響いたお姉さんの嬌声。
私が『それ』を、お姉さんの『その場所』に『突き刺した』から。──先生が『命じた』通りに。
私の視線の先はお姉さんのまま。なのに何故か、先生が満足そうに微笑んだのがわかった。