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Secret space
第8章 8
 言われたとおり、男の右の傍らに背を向けて座すと、
浴衣の帯を慣れない手つきで紐解いた。
露になった男の股間に紗織がそろそろと手を這わす。

ざわざわと首の後ろあたりで増殖する羞恥心をかなぐり捨てて、
恐る恐る添えた手を、ぎこちなく動かしては摩擦する。
紗織の手の中で男のが、むくむくと隆起して固くなるのを感じた。
男の勃起したその部分の 驚く程なめらかな皮膚の感触が、
何度もすべらした指先から伝わる。

自らの手で男に刺激を与えるこの行為に、顔がかっと火照りだす。
余りにも速い心臓の鼓動に、息苦しくなって
口で静かに呼吸を繰り返した。


(だ、大丈夫、・・・何でもないわ、こんなこと・・・)


僅かに身を起こした男の 横たえた身体と平行して逆向きに、
脚を伸ばして膝で立ち、腰を屈めてゆっくり顔を近づけた。
右手はそこに添えたまま、前のめりになった体重を左手で支える。

浴衣を身につけてはいても、
男の方に尻を差し出すこの体勢に 強い抵抗感を覚えたが、
口での行為を行うところを男にほとんど見られずに済むのは、
紗織にとって幸いだった。

 以前の時と同じように、多大な精神力を浪費しながら、
紗織はその先端に軽く口付けた。
唾液で湿った唇をさらに押し付け、根元のほうへ滑らすと
男がぴくりと反応した。


「・・・ふ。・・・はぁ、んっ・・・ん・・」


思い切って舌を出して、その熱い塊に触れてみる。
筋立ったところに、歪な形の先端に その頂に、
丁寧に、その随所に ねっとりと舌を這わせる。


「・・・っ、・・・は・・・・・」


男が僅かに開けた唇の隙間から、小さく息を吐き出した。


(・・・感じて るんだ・・・)


いつもなら紗織が、ただ男に翻弄されるだけのはずが、
今、この瞬間だけは おそらく 逆の立場にある。
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