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Secret space
第9章 9
精司の熱い肉杭が自分の入り口に当てがわれる。
ずずっとその先端が、実和の色づいた淫唇を押し分けて、
ねじ込むようにめり込んでいった。


「ぁあっ・・・ふっ・・・・・」


男の物体が自分の中に進入してくる感覚に、実和は掠れた悲鳴をあげた。

精司の腰を掴んでいた腕が、実和の首元に伸びて、
半端に引きおろされた着物の襟をぐいと引っ張り、
自分の身を深く沈めると同時に、実和の背中を仰け反らせる。
美しく結い上げられた黒髪から、ほつれて下がった細い束が
はらりと揺れてその白い首を際立たせる。
着物の上を引っ張ることで、柔らかな曲線に包まれた肩からさらに下の
背筋にそって上へしなったその背中が剥き出された。


「やっ・・ああっ・・いけ・・ません・・・っ・・・・・」


固い肉杭がさらに食い込んでいく感覚と、自分の肌を露にされた感覚に
実和は初めて微かな抵抗を見せて身を捩った。

外気に晒されたその背中は一面に、
斑に癒着し、あちこちと引き攣って 爛れた肌で覆われている。
他の滑らかな白い肌とは対照的に
燃え盛る業火に愛撫されたような傷跡へ 自然に目が奪われる。


「・・この火傷、俺のお袋にやられたんだろ?
 あんまり親父がお前の身体に夢中になっていたから、
 気の強いお袋に嫉妬されてさぁ・・・

 くっく 想像以上に醜いなぁ、この一面の火傷の跡」


そう言って、精司は自分を全部打ち込むと、実和の背中に爪を立てた。
もう、その傷は完全に癒えているというのに、酷い痛みが走る気がした。
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