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Secret space
第18章 連続四夜 第四夜
手足が萎えている。独りでにびくびくと引き付けを起こす。
今日でもう、何度目か判らない絶頂に引きあげられて、
脳があらゆる刺激に麻痺してしまったようだ。

時間は分からない。けれど、もう深夜に近いに違いない。



昼間は再び男と共に惰眠を貪っていた。
その前に男の宣言どおり、恐ろしいほどの責め苦に遭ったのは言うまでもないが。

しかし、それ以外はゆったりとした時間を過ごしていた。
三夜とも続けられた行為が祟ってか、体力の回復が充分ではなかったので
不意にもたらされた休日は、丁度 身体を休めるのに都合が良かった。

男も 過密した殺人的なスケジュールで、日頃失われがちな休息を取り戻すかのように
紗織に合わせてだらりとしていた。
時折、掛けられてきた携帯で、相手先の人間と長々と喋っていたが、
紗織には意味不明で何の話をしているかも見当がつかなかった。

夕方には実は、外食するべく二人で出掛けた。
男が車を運転するのを見るのも、男の運転する車に乗るのも初めてだった。

車はいつも乗る黒塗りのいかにも高級車の様相のものではなく、
明るく輝くシルバーの 最新鋭のデザインをした普通車だった。
ただし車の先端には、円い円をきっちり三等分した金属製のマークが光ってはいた。
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