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第18章 連続四夜 第四夜
いつか・・・・お互いが互いを臆することなく
純粋に呼び合える日が 来てくれたら 

 違う。そんなの駄目だ。


紗織は 雅斗の胸に抱かれて
薄れる意識が 睡眠のさざなみに攫われ 眠りの海に揺られていく。


 そんな 来るかも分からない時を
 待つなんて無理だ

 私、 そんなことは   もう 出来ない。








紗織は眠りに落ちかけながらも、もう一度 薄く目を開けて、
目の前の 雅斗の寝顔を見つめながら 細い溜め息を漏らした。



 荒れ狂う孤独
 消せない傷跡
 放れない喪失
 それに埋もれて硬く閉ざされ、
 誰にも知られぬよう 巧妙に 覆い隠された扉。
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