この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Secret space
第6章 6
廊下を歩く足音が聞こえる。
紗織は振り向かずにその音だけに耳を澄ました。静かだが、しっかりとした足音。
あの男のものだと、紗織は直感的に思った。その音源へと、ゆっくりと振り向いた。
直感は間違いでは無かった。

男はある程度近づくと、部屋の前の廊下で立ち止まったまま、
庭に降り立った紗織を無言で見つめた。
奇妙な沈黙が流れる。
合わせた目を背けたかったが、何故か出来ない。
紗織は自分が次に取るべき行動に窮して戸惑った。
黒い双眸は真っ直ぐに、紗織の姿を捕えて放さない。


「・・・何・・じっと見てるのよ」


全くこの男は分からない。
何でそういう目で見るのか。何を考えているのか。何者なのか。
知りたくなるのは、当然の原理で、別にこの男をどう思っている訳でもない。
決して無い。


「来い。部屋に入れ」


既に速まっていた心拍数が、途端に跳ね上がった気がした。
これは怒りと恐怖からで、それ以外の何ものでも無い。
絶対に。

紗織が渋々、縁側である廊下に上ると、
男は腕を掴んで半ば強引に部屋に連れて行った。
/303ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ