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第7章 7
「だいたい・・・ 私が、どこに行っていて、どういう目にあって、
 その原因はそもそも誰が作ったのか、知っていてやってるの?」


また零れそうになる涙を、懸命に堪えながら、
紗織は胸の中のものを吐き出すように言った。


「ああ、知っている」


男が真っ直ぐに、紗織の目を見つめた。


「だが俺が自分のしたことに後悔でもすると思うか?
 する 訳が無い。
 必要ならば、もっと汚い手段でも使っただろう。
 お前を手に入れるためならばな」


男が最後の一言を、紗織の耳元に顔を寄せながら囁く。
音に過敏なその空洞に、生温かな息が掛かるほど近くで。
手が、制服の下から分け入って、紗織の素肌をまさぐる。
背中を撫で、引き締まった腹部を撫でさすって、胸の膨らみに触れる。


「さ、最低・・・あんたなんか・・・
 私絶対、あんたなんかのものにはならない!
 お金なんかで 全て買えると思ってるの?!」


紗織はそう叫んで 男から身体を離そうともがいたが、
きつく抱きすくめられると、身動きさえもままならない。
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