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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第22章 疼き⑦
 内腿を濡らすまで溢れた蜜をまとわせながら、それはゆっくりながらも強くナカへと突き進んでいった。
 奥を広げられるたびに、下腹部を支配するような圧迫感が襲う。

「んぁっ! あっ、はぁあっ……」

 形を覚えさせられるようにゆっくりと侵食していく感覚に、淫らな声が止まらない。蜜と熱がナカで混じり合い、官能的な刺激となって脳内まで犯していく。

(ああ……ゆびよりもすごい……)

 指でも十分な気持ちよさを得られたが、それ以上の悦びが、心も身体も全てをもっていってしまう。

 全ての感覚が繋がりあった場所に集中し、気持ちいいことしか考えられなくなってしまう。

 ピクンと腰を揺らすたび、魔王の乱れた呼吸が一瞬だけ止まり、短い艶声が洩れた。ナカで気持ちのよい部分が擦れて堪らないのだろう。

 本当であれば、彼もフィーネの負担を考え、優しくしたいと思っていたはずだ。
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