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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第54章 目覚め②
当たり前だ。
不老の女神とは違い、彼は何度も生まれ変わりを繰り返していたのだから。
しかしどの記憶の彼も、フィーネにとっては同じ、愛する男だった。
愛おしくてたまらない、唯一無二の存在だった。
ソルが自分に気持ちを伝えてくれた時、言った言葉を思い出す。
”私が見ているのは、肉体の向こうにある魂の姿だ。肉体など、魂を着飾っている化粧にすぎない。肉体がどのような変化を見せようとも、お前への気持ちは決して変わらない”
あの時はピンと来なかったが、今なら分かる。
(私は……あなたの魂を愛しているんだわ。だから、どのような姿に生まれ変わっても、変わらず愛し続けられる……)
そんなかけがえのない存在がいることが、嬉しくてたまらなかった。
温かい気持ちを胸に、瞳をゆっくり開いた。
不老の女神とは違い、彼は何度も生まれ変わりを繰り返していたのだから。
しかしどの記憶の彼も、フィーネにとっては同じ、愛する男だった。
愛おしくてたまらない、唯一無二の存在だった。
ソルが自分に気持ちを伝えてくれた時、言った言葉を思い出す。
”私が見ているのは、肉体の向こうにある魂の姿だ。肉体など、魂を着飾っている化粧にすぎない。肉体がどのような変化を見せようとも、お前への気持ちは決して変わらない”
あの時はピンと来なかったが、今なら分かる。
(私は……あなたの魂を愛しているんだわ。だから、どのような姿に生まれ変わっても、変わらず愛し続けられる……)
そんなかけがえのない存在がいることが、嬉しくてたまらなかった。
温かい気持ちを胸に、瞳をゆっくり開いた。