パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第62章 これから②

　フィーネの身体は、寝室のベッドの上にあった。もちろん、一人ではない。

「あっ、ま、まって……」

「あんなことを言われて、素直に、はいそうですか、と待てるか」

「あんなことって……や、んんっ」

　静止の言葉を発しても、すぐさま彼女に覆いかぶさっているソルの唇で塞がれてしまう。

　興奮した様子で荒々しく唇が奪われ、隙間から舌をねじ込まれる。
　息苦しさ感じながらも、今まで身体を重ね合わせてきた記憶に操られるように、舌を絡ませた。
　彼のものか自分のものか分からない唾液が、口の中を満たしていく。

　彼との子どもが欲しい発言をした後、いきなり抱きかかえられ、説明なく寝室に連れてこられたのだ。

　いや、説明は不要というべきか。

　ピアチェだったころ、愛する者との間に子どもは作らなかった。
　いや、作れなかった。