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はじめてのひと。
第6章 心と距離
肌と肌がぶつかる音と、繋がっている部分から聞こえる水音が激しさを増す。


「はっ…綾ちゃんっ…」

「ちひ…ろ…っ、くん…」


会えなかった分の思いをぶつけるように腰を動かす。登りつめそうな彼の表情に、下腹部が反応して彼の欲情を欲しがるように中のひだが絡みつき、締め付けた。

その後を追うように、彼のはち切れんばかりのものから白い欲情を放った。

どくどくと膣内で放たれたそれを最後まで欲しがるように中が痙攣したみたいに締め付けた。


しばらくお互いに繋がったまま荒い呼吸を整える。

「…ずるいっ、気持ちよくて我慢できない…」

彼が困った顔で訴える。

「ごめん…でも、私も自分でコントロール出来ないよ…」

「…じゃあ、俺が鍛える…」

顔を見合わせふふっと笑った。


頭をくしゃっと撫でられ、彼が起き上がる。

私の中の彼自身を引き抜くと、私の頬にキスを落とした。


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