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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第22章 22 穏やかな日々
 晶鈴は身支度をすると町へ行き占いをする。客は2,3日に一人くらいだった。それでも十分な稼ぎとなった。辺境の町の占い師は、来た時に観てもらった金髪碧眼のカード使いと、小麦色の肌と灰色の髪をもちサイコロを振るもの、赤茶けた波打つ髪を持つ青白い顔色の振り子占い師と、流雲石をつかう晶鈴の4人だ。
4人は東西南北にそれぞれ分かれて商売をし、客層がかぶることもなく、奪い合うこともないので競争心はわかなかった。むしろ気の合う仲間として、時々食堂で一緒に集まる仲間になっていた。太極府と違う占い師たちに晶鈴は刺激されていた。

「みんな卜術なのね。命術の占い師がいないって面白いものね」

 太極府では晶鈴のように偶然性を必然として使う占い師のようなタイプよりも、星の動きや生まれた日時で占う方法のほうが圧倒的に多かった。
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