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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第126章 エピローグ 長い時を経て
男は女に「もういいのか?」と尋ねる。
「ええ、二人とも幸せそうだわ」
「彼は怪我がもとで長く生きることはできなかったんだよね」
「彼女だけが長く長く孤独の中を生きたわ」
「今回は結ばれるのが相当遅かったようだが」
「だからこの場所に、二人の長く過ごした時間を感じにやってきたのよ」
「さて、今度はいつ会えるかな」
「さあね。行きましょう」
若い男女は静かに丘から消え去った。
その後、墓を訪れるものは誰もいない。
終