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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第28章 28 家族
考え込んでいる晶鈴に、京湖が提案をする。
「午前中くらい星羅をみてるから、仕事してきたら?」
「え、でも……」
「もう体は心配ないし、ちょこっとだけ行ってくるといいんじゃないかしら。彰浩もほとんどここで仕事しているし」
「そうねえ。京湖がそう言ってくれるなら行ってみようかな。お客は一人くらいだろうし」
「気晴らしでもしてきたらいいわよ」
「あら、京湖こそ、いいの? 町へ行きたくないの?」
勧められて晶鈴も少し町の空気を吸ってみてもいいと思うが、京湖はあまり町へ行きたがらない。出産前に晶鈴が町へ占いの仕事をしに出かけているときも、京湖は町へ行きたいと一言も言わなかったし、様子も聞きたがらない。
「人混みが苦手なの。ここで彰浩と晶鈴と子供たちだけでいるとホッとするのよ」
「そうなのねえ」
星羅も京樹もまだ眠っているばかりで大人しく、腹が減っていたりする身体的な不満がある以外ぐずることがなかった。こうして久しぶりに占いの仕事をするために町に行くことにした。
「午前中くらい星羅をみてるから、仕事してきたら?」
「え、でも……」
「もう体は心配ないし、ちょこっとだけ行ってくるといいんじゃないかしら。彰浩もほとんどここで仕事しているし」
「そうねえ。京湖がそう言ってくれるなら行ってみようかな。お客は一人くらいだろうし」
「気晴らしでもしてきたらいいわよ」
「あら、京湖こそ、いいの? 町へ行きたくないの?」
勧められて晶鈴も少し町の空気を吸ってみてもいいと思うが、京湖はあまり町へ行きたがらない。出産前に晶鈴が町へ占いの仕事をしに出かけているときも、京湖は町へ行きたいと一言も言わなかったし、様子も聞きたがらない。
「人混みが苦手なの。ここで彰浩と晶鈴と子供たちだけでいるとホッとするのよ」
「そうなのねえ」
星羅も京樹もまだ眠っているばかりで大人しく、腹が減っていたりする身体的な不満がある以外ぐずることがなかった。こうして久しぶりに占いの仕事をするために町に行くことにした。