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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第44章 44 秘密
「で、軍師になってどうする?」
「母の行方を探れるかもしれないし、それに……」
「それに?」
「いえ、それだけ」
星羅が口をつぐむが明樹にはわかっている。彼女の母、胡晶鈴が外国で不遇な目にあっていれば救い出すつもりなのだ。
「俺が上将軍、星妹が軍師になればどんな敵でも打ち破って、母君を救い出せるさ」
嬉しそうに首を縦に振り頷く星羅を、明樹はまぶしく感じた。
「さて、帰ろう」
吹く風がひんやりしてきた。馬も十分草をはみ帰ろうといなないている。夕日の中を馬を走らせていると、一番星がきらりと光っていた。
「母の行方を探れるかもしれないし、それに……」
「それに?」
「いえ、それだけ」
星羅が口をつぐむが明樹にはわかっている。彼女の母、胡晶鈴が外国で不遇な目にあっていれば救い出すつもりなのだ。
「俺が上将軍、星妹が軍師になればどんな敵でも打ち破って、母君を救い出せるさ」
嬉しそうに首を縦に振り頷く星羅を、明樹はまぶしく感じた。
「さて、帰ろう」
吹く風がひんやりしてきた。馬も十分草をはみ帰ろうといなないている。夕日の中を馬を走らせていると、一番星がきらりと光っていた。