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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第47章 47 顔合わせ
他の省と違って人数の少ない軍師省は静かだ。星羅が履物を脱いで板間に上がると、すでに空色の着物を着た男が2人下座に座っているのが見えた。背の高い男と低い男が談笑している。
「失礼します。遅くなりましたか?」
「やあ。君が朱星雷くんか?」
「ええ」
小さい男が朗らかで親しみやすい声を掛けてくる。
「よろしく、おれは徐忠正だ」
背の高い男も「郭蒼樹だ」と名を告げる。聞き覚えのある声に星羅は「あの、さっき」と言いかけたがやめて「よろしくお願いいたします」と頭を下げた。
「まだ早いからおれ達だけだ。自己紹介してたのさ」
「そうですか。お二人はどちらから?」
低めの声色で星羅は尋ねた。これから3人で協力したり競ったりする仲間になるので興味がわく。学舎では学問をしていても、誰かと志が同じではなかったので、親しくなることも切磋琢磨することもなかった。星羅にとって、徐忠正と郭蒼樹は初めての仲間になるのだ。
「おれは色々試験受けたら、難関のはずのここに受かっちゃってさ。ほかは全滅だったのに」
「家が代々軍師の家系だ」
「わ、僕は高祖にあこがれて目指しました」
「失礼します。遅くなりましたか?」
「やあ。君が朱星雷くんか?」
「ええ」
小さい男が朗らかで親しみやすい声を掛けてくる。
「よろしく、おれは徐忠正だ」
背の高い男も「郭蒼樹だ」と名を告げる。聞き覚えのある声に星羅は「あの、さっき」と言いかけたがやめて「よろしくお願いいたします」と頭を下げた。
「まだ早いからおれ達だけだ。自己紹介してたのさ」
「そうですか。お二人はどちらから?」
低めの声色で星羅は尋ねた。これから3人で協力したり競ったりする仲間になるので興味がわく。学舎では学問をしていても、誰かと志が同じではなかったので、親しくなることも切磋琢磨することもなかった。星羅にとって、徐忠正と郭蒼樹は初めての仲間になるのだ。
「おれは色々試験受けたら、難関のはずのここに受かっちゃってさ。ほかは全滅だったのに」
「家が代々軍師の家系だ」
「わ、僕は高祖にあこがれて目指しました」