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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第56章 56 星読み
いつも静かな太極府が今、朱京樹の見解に、命術、卜術、相術の主任以上の占い師たちは騒めいている。太極府長官の陳賢路が咳払いすると少し静かになった。
「では、京樹よ。そなたの星読みによるとここ数年で王朝の危機が来るということだな?」
「はい」
京樹は慎重に答えた。
「うーむ……」
幼いころから、異国民である朱京樹はこの太極府で星を読んできた。最初の数年は異国のものに、華夏国のことを読ませるなどと嫌悪を表すものや、無理だろうと能力を軽んじてみるものなどがいた。しかし京樹は自国民でないからこそ、冷静に客観的に星を読むことができた。その能力はもうすでに陳賢路を超えているだろうと、陳賢路本人が自覚している。
それゆえ、京樹のこの国家に来る危機を笑い飛ばせないでいるのだ。
「では、京樹よ。そなたの星読みによるとここ数年で王朝の危機が来るということだな?」
「はい」
京樹は慎重に答えた。
「うーむ……」
幼いころから、異国民である朱京樹はこの太極府で星を読んできた。最初の数年は異国のものに、華夏国のことを読ませるなどと嫌悪を表すものや、無理だろうと能力を軽んじてみるものなどがいた。しかし京樹は自国民でないからこそ、冷静に客観的に星を読むことができた。その能力はもうすでに陳賢路を超えているだろうと、陳賢路本人が自覚している。
それゆえ、京樹のこの国家に来る危機を笑い飛ばせないでいるのだ。