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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第56章 56 星読み
「晶鈴がいればのう……」
今の時点で国家のほころびがあれば、胡晶鈴の鑑定で分かったかもしれない。
「いやいや」
陳老師は首を横に振る。胡晶鈴は、自分の代わりにこの星読みのエキスパート、朱京樹を連れてきたのかもしれないと不思議な縁を感じた。
彼女の娘、朱星羅は母親の血を受け継がなかったようで占い師としての資質はない。占い師とは代々受け継がれるものではないようで、この太極府にいる者たちもみな、親族に占い師がいるわけではなかった。
「さてと」
陳賢路も立ち上がって、夜空を見るために外にでる。目を凝らし、空を見る。ここ何年か目の衰えにより星の瞬きが見えなくなっている。国家と王の星の色の変化を、京樹のように見出すことはできなかった。それでもなお空を見続ける。
「星は美しい」
月は満ち足りかけたりして、不安を感じさせる。その点、星は暗闇の中に埋もれてしまわずに光る。陳賢路はどんなに辛く苦しい時でも星を見れば、希望が湧くと信じていた。
今の時点で国家のほころびがあれば、胡晶鈴の鑑定で分かったかもしれない。
「いやいや」
陳老師は首を横に振る。胡晶鈴は、自分の代わりにこの星読みのエキスパート、朱京樹を連れてきたのかもしれないと不思議な縁を感じた。
彼女の娘、朱星羅は母親の血を受け継がなかったようで占い師としての資質はない。占い師とは代々受け継がれるものではないようで、この太極府にいる者たちもみな、親族に占い師がいるわけではなかった。
「さてと」
陳賢路も立ち上がって、夜空を見るために外にでる。目を凝らし、空を見る。ここ何年か目の衰えにより星の瞬きが見えなくなっている。国家と王の星の色の変化を、京樹のように見出すことはできなかった。それでもなお空を見続ける。
「星は美しい」
月は満ち足りかけたりして、不安を感じさせる。その点、星は暗闇の中に埋もれてしまわずに光る。陳賢路はどんなに辛く苦しい時でも星を見れば、希望が湧くと信じていた。