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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第69章 69 見習いの卒業
そろそろ軍師見習いから、助手に昇格もしくは、軍師省を去る時期がやってくる。毎年、軍師見習いの試験はあるが、しばらく合格するものはなく、星羅と郭蒼樹、徐忠弘3の人のままだった。この三年の間に変わったことは、徐忠弘が星羅の身長を抜いたことだった。
「俺は脱落するかもなあ」
気の抜けた徐忠弘の言葉に星羅は筆をとめる。
「なぜだ? そんなこと言うなよ」
「うーん。やっぱさあ。軍師って俺には合わないと思う。策も商売のことばかりしか出てこないし」
「商売だっていいだろ。国が富むことだって十分策だろうし」
「なんていうかさ。根本的にあんまり国に対する忠誠心っていうものがやっぱり薄いんだ」
「じゃあ、どうするつもりだ?」
「家を継ぐかな」
徐忠弘の実家は南方では有名な商家だ。
「せっかくここまで一緒に頑張ってきたのに」
残念そうな星羅に郭蒼樹が口をはさむ。
「確かに、ここで決断することは良いだろう。忠弘はきっと助手になれるがそのあとは厳しいと思う」
「蒼樹もそう思うか? 軍師というものは蒼樹や星雷みたいな、頭が冷め切ったやつか、心が熱いやつがなるもんさ」
徐忠弘は話しながら、より納得していっているようだった。
「俺は脱落するかもなあ」
気の抜けた徐忠弘の言葉に星羅は筆をとめる。
「なぜだ? そんなこと言うなよ」
「うーん。やっぱさあ。軍師って俺には合わないと思う。策も商売のことばかりしか出てこないし」
「商売だっていいだろ。国が富むことだって十分策だろうし」
「なんていうかさ。根本的にあんまり国に対する忠誠心っていうものがやっぱり薄いんだ」
「じゃあ、どうするつもりだ?」
「家を継ぐかな」
徐忠弘の実家は南方では有名な商家だ。
「せっかくここまで一緒に頑張ってきたのに」
残念そうな星羅に郭蒼樹が口をはさむ。
「確かに、ここで決断することは良いだろう。忠弘はきっと助手になれるがそのあとは厳しいと思う」
「蒼樹もそう思うか? 軍師というものは蒼樹や星雷みたいな、頭が冷め切ったやつか、心が熱いやつがなるもんさ」
徐忠弘は話しながら、より納得していっているようだった。