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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第75章 75 懐妊
夫の陸明樹が辺境の地に赴任してしばらくすると、星羅は体調不良に見舞われる。胸がムカムカし、吐き気はあるが実際に嘔吐することはない。軍師省で吐き気を抑えるために手ぬぐいを口に当てていると、郭蒼樹が町医者でいいから行けと言う。
「おじさま、じゃなくて、来月にでもお義父さまに診察してもらうから平気よ」
「医局長じゃなくても、すぐに診てもらったほうがいい」
「そう? ここのところ蒸し暑いからそのせいだと思うけど」
「自分で気づかないのか……。とにかく早く医者に行くといい。薬局でもいい」
「何? なんだか思わせぶりね」
いつもはっきり言う彼がやけに言葉を濁す。
「俺は専門ではないからな」
「そんなに言うなら、すぐにでも行ってくる」
「ああ、そうしろ」
「おじさま、じゃなくて、来月にでもお義父さまに診察してもらうから平気よ」
「医局長じゃなくても、すぐに診てもらったほうがいい」
「そう? ここのところ蒸し暑いからそのせいだと思うけど」
「自分で気づかないのか……。とにかく早く医者に行くといい。薬局でもいい」
「何? なんだか思わせぶりね」
いつもはっきり言う彼がやけに言葉を濁す。
「俺は専門ではないからな」
「そんなに言うなら、すぐにでも行ってくる」
「ああ、そうしろ」