この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第79章 79 孫
 星羅は玉のような子を産む。男児だった。取り上げたのは医局長でもあり、舅にもなる陸慶明だ。星羅は彼に取り上げてもらうことなど、王族でもないので畏れ多いと断ったが、慶明は自分の孫であるということで聞き入れなかった。
 私生児になるだけで本来なら星羅は王族であり、生まれた子も王族なのだ。慶明は自分の孫を取り上げるというよりも、王子を取り上げるという意識のほうが強かった。

――朱家にいる星羅をほぼ毎日健診して、何かあればすぐ呼ぶようにと京湖に念を押す。

「慶明殿はとても楽しみになさってるようね」

 毎日の訪問と熱心な健診に京湖ですら感心する。京湖をはじめ、彰浩も京樹も星羅が、王である曹隆明の娘であることは知らない。トラブルにならないように、星羅も、慶明も話していなかった。そのため、慶明の熱心さが過剰に見えていたのだ。

「名前は考えたの?」
「ええ、高祖から一字もらおうと思ってるの」
「うふふっ。本当に尊敬してるのね」
「男の子なら、徳樹。女の子なら徳湖」
「まあ……」

 女の子の名前には京湖からとった文字を使うつもりのようで、その気持ちが嬉しくて京湖は熱くなった目頭を押さえる。

「きっと男の子よ。元気いいもの」
「お楽しみね」
/628ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ