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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第82章 82 『銅雀台』
王になった曹隆明と妃たちが『銅雀台』に越してしばらくすると郭蒼樹から、郭家が祝いに参るので一緒に行かないかと誘われた。
「ほんとうにいいのかな」
「ああ、こんな機会はほぼない。逃すと数年待つかもしれないぞ」
「そうねえ」
「徳樹も見せることができるし」
星羅は自分の産んだ子を、祖父になる隆明に一度だけでも見せたいと願う。また『銅雀台』に上がることにも非常に興味があった。
当日、星羅は男装をして郭家と共に『銅雀台』へ参る。郭家と親戚の柳家の人たちは合わせて10名ほどいるが、星羅と赤子をみても特に関心を寄せてこない。
「あの、挨拶しようと思ったけど」
参加させてもらったことの礼を述べたいと郭蒼樹に耳打ちする。
「いや、いい。俺の友人だと伝えているし特に何もしていないからな」
「そうなの?」
「ああ、心配するな。うちは礼儀にはこだわりがないのだ。何か良い策があれば、父が聞こうとするだろうが」
笑っていう郭蒼樹に、星羅は郭家は一風変わった家族だと、大人しく端のほうで混じっていることにした。
「ほんとうにいいのかな」
「ああ、こんな機会はほぼない。逃すと数年待つかもしれないぞ」
「そうねえ」
「徳樹も見せることができるし」
星羅は自分の産んだ子を、祖父になる隆明に一度だけでも見せたいと願う。また『銅雀台』に上がることにも非常に興味があった。
当日、星羅は男装をして郭家と共に『銅雀台』へ参る。郭家と親戚の柳家の人たちは合わせて10名ほどいるが、星羅と赤子をみても特に関心を寄せてこない。
「あの、挨拶しようと思ったけど」
参加させてもらったことの礼を述べたいと郭蒼樹に耳打ちする。
「いや、いい。俺の友人だと伝えているし特に何もしていないからな」
「そうなの?」
「ああ、心配するな。うちは礼儀にはこだわりがないのだ。何か良い策があれば、父が聞こうとするだろうが」
笑っていう郭蒼樹に、星羅は郭家は一風変わった家族だと、大人しく端のほうで混じっていることにした。