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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第82章 82 『銅雀台』
「さて、着いたな」

 郭蒼樹の言葉と、次の段がないことで星羅は最上段に来たことを知る。振り返って周囲を見渡す。

「すごい眺めだ。ずっと遠くまで見える」
「ああここから都が一望できる」

 都の地図で、全体像を把握していたが、リアルな全体像はまた格別の感動がある。そして都よりももっと遠くの空を見つめる。夫、陸明樹の赴任地のほうを見る。隣は西国、そして広大な砂漠を越えると浪漫国があるのだ。

「さあ、中に入るぞ」
「あ、うん」

 徳樹はいつの間にかすやすやと寝息を立てていた。

「さすが、大物だな」

 郭蒼樹は一段と優しい目で徳樹を見てから皆の後をついていく。その姿を柳紅美は忌々しそうに睨みつけていた。
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