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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第119章 119 国の違い
 華夏国の国賓として盛大なもてなしを受けた後、星羅と蒼樹は宮殿から少し離れた屋敷へと宿泊のために案内される。
屋敷は王宮と違い規模は小さいが、石造り建築の粋を集めたかのような華麗で美しいものだ。最高品質の黒い大理石は、星羅が映るほどよく磨かれている。ひんやりとした空気は、西国の暑い気候を忘れてしまいそうだ。

「明日は本当に楽しみだわ」
「よかったな」

 この屋敷に、朱家が揃うのだ。市民の身分になった朱京湖は、兄の京樹が住まう王宮には出入りできない。例え、京樹の母ということで目をつぶられても、父の朱彰浩は絶対に王宮に入ることは許されない。
 身分至上主義の西国では、どんなに才があっても市民階級は政治に関与することはできないのだ。
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