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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第121章 121 外交
 山を越え拓けたところに鋭くとがった黄金の建物が多く見えた。おそらく王宮だろう。覧山国の兵士の一人が気づいたようで急ぎ中に入っていった。おおよその到着を知らせていたので、出迎えの準備がなされていたらしく派手な一団が笛と弦楽器をもって整列している。

 華夏国の一団が王宮まで目の前だと思っていると、演奏が始まる。民族としてはあまり容姿に差がないが、表情が険しい。竹でできているだろう笛の音色や柔らかいが、音楽は凛々しく勇敢さを感じさせる。

 すっと一人の初老の男がやってきた。西国とはまた違う華やかな色彩でシンプルで丈の短い服装で、肩から大きな布をたすき掛けにしている。
 両手を合わせて男はやってきた。外交官のようで恭しく挨拶を交わした後、華夏国の一行は王宮に招かれ入っていった。
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