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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第123章 123 刺客
目を覚ました星羅は極彩色の寝具から飛び起きた。
「ここは……? 蒼樹は……」
そばについていた侍女が「軍師様。郭様は隣でお休みになっておられます」と頭を下げたまま告げる。
「ありがとう」
急ぎ隣の部屋に向かった。扉もなくすぐに中の様子が見える。
「蒼樹っ」
声を掛けると側に座っていた陸貴晶が人差し指を立て、「しぃー」と声を出したのち説明をする。
「義姉上。大丈夫ですよ。多少、出血が多かったのですが命に別状はありません。疲れたのでしょう。眠っておられます」
「そう、良かった……」
「では、失礼して血になるものを探してきます」
「ありがとう。貴晶さんがいてくれて良かったわ」
利発そうな瞳をちらっと見せて貴晶は出ていった。実際に彼の外科の腕前は相当なものだったようで、覧山国では彼に医術を学びたいと申し出る薬師が多かった。
竹で編んだ椅子に腰かけて星羅はじっと蒼樹の寝顔を見る。血の気が引いて青い顔をしている。
「ここは……? 蒼樹は……」
そばについていた侍女が「軍師様。郭様は隣でお休みになっておられます」と頭を下げたまま告げる。
「ありがとう」
急ぎ隣の部屋に向かった。扉もなくすぐに中の様子が見える。
「蒼樹っ」
声を掛けると側に座っていた陸貴晶が人差し指を立て、「しぃー」と声を出したのち説明をする。
「義姉上。大丈夫ですよ。多少、出血が多かったのですが命に別状はありません。疲れたのでしょう。眠っておられます」
「そう、良かった……」
「では、失礼して血になるものを探してきます」
「ありがとう。貴晶さんがいてくれて良かったわ」
利発そうな瞳をちらっと見せて貴晶は出ていった。実際に彼の外科の腕前は相当なものだったようで、覧山国では彼に医術を学びたいと申し出る薬師が多かった。
竹で編んだ椅子に腰かけて星羅はじっと蒼樹の寝顔を見る。血の気が引いて青い顔をしている。