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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第2章 2 医局の少年
「これだけ?」
「うん。ここでなんでも揃うから、荷物はいらないって言われたから」
「まあ、そうね。こっちよ」
晶鈴は指をさして歩きだす。背格好の似ている二人は故郷はどこか話し合った。晶鈴はこの都のずっと北西からやってきたことを話す。
「占い師見習いも試験があるのか?」
「ううん。太極府で毎年、星の位置と易で見習いを選出するの。だけど、毎年出てくるわけじゃないみたい」
「そんな選び方なのか」
「わたしが来てから、まだ新しい人がいないからちょっと寂しいわね」
占い師見習いは、年によってばらつきが多い。、晶鈴が選ばれる前年に数名見つかったが、ここ最近めぼしい人材がいない。
「慶明さんのほかの合格者はいるの?」
「慶明でいいよ。同じ見習いだし。確か5人いるって聞いた」
「それは賑やかでいいわね」
「でも来年になるとどうかなあ」
「ああ、医局は厳しいものねえ」
占い師は一度選ばれ、入るとほぼずっと太極府にいることができるが、医局は毎年、試験があり、たとえ入局できてもふるい落とされることがあるのだ。
話しながら歩く慶明は時々視線を下に落とす。
「うん。ここでなんでも揃うから、荷物はいらないって言われたから」
「まあ、そうね。こっちよ」
晶鈴は指をさして歩きだす。背格好の似ている二人は故郷はどこか話し合った。晶鈴はこの都のずっと北西からやってきたことを話す。
「占い師見習いも試験があるのか?」
「ううん。太極府で毎年、星の位置と易で見習いを選出するの。だけど、毎年出てくるわけじゃないみたい」
「そんな選び方なのか」
「わたしが来てから、まだ新しい人がいないからちょっと寂しいわね」
占い師見習いは、年によってばらつきが多い。、晶鈴が選ばれる前年に数名見つかったが、ここ最近めぼしい人材がいない。
「慶明さんのほかの合格者はいるの?」
「慶明でいいよ。同じ見習いだし。確か5人いるって聞いた」
「それは賑やかでいいわね」
「でも来年になるとどうかなあ」
「ああ、医局は厳しいものねえ」
占い師は一度選ばれ、入るとほぼずっと太極府にいることができるが、医局は毎年、試験があり、たとえ入局できてもふるい落とされることがあるのだ。
話しながら歩く慶明は時々視線を下に落とす。