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女子大生綾子の淫らなポテンシャル
第5章 プラトニックなエロ語レッスン
1

「ねえ、真紀ちゃん、ラテン語辞典、持ってる?」
その夜、綾子は女子大の中にある寮で同室の真紀に尋ねた。学年では二個上だけれど、歳は一つ上、タツヤの同学年ということになる。
でも、最初っから真紀ちゃんだ。女同士先輩後輩言っても仕方がない。
ただ、共用の冷蔵庫の卵にサインペンで買ってきた自分の名前を書くくらいの距離はある。

「なに、綾ちゃん、急に。古代ローマに興味を持ったとは思えないな」
真紀は、博識だ。なんだって答えてくれる。
でも、今日の知りたいことは、さすがに聞けない。
「フェラチオの語源、知りたいの」
だなんて。

「あの、放送研究部っての、お手伝いしてるでしょ、それで知りたいことがあって」
「綾ちゃん、照明のサブするんじゃないの?ラテン語必要?」
相変わらず、隙を許さないツッコミ。そんな真紀ちゃんが居心地がいい。
「あ、アレでしょ、メガネの照明オタクのカレ、ラテン語で照明は何と言うでしょう、なんて役に立たないこと聞いてくるでしょ」
なんか、半分当たってるのが、さすがの真紀ちゃん。
「照明はわからないけど、シャンデリアの語源はラテン語のシャンデルだから。シはSじゃなくてCね。ってことは、分かるでしょ」
「分かりません」
「キャンドルじゃない、もう、かんたーん。ラテン語はね、なんか難しそうだけど、実は生活に入り込んでるってこと。なんてテキトーだから、違ってたらごめんね」

真紀のセイカツが性活に思えてしょうがない。
だって「フェラチオ」だから。
いまだ、その行為がなんであるかは分かっていない。

ただ、今日の午後の稽古はスムーズに進んだ。健一がご機嫌だったからだ。
ミドリ先輩のあのフェラのおかげに違いない。
初めて知り見た男女の営みに動揺した結果、喫茶店でタツヤ先輩と妖しい初デートのようなものをしたけれど、その後、稽古に合流した際には、お互いにそれを覗き見したことは口に出さなかった。

帰り際にタツヤに耳元で「語源、宿題ね」そう囁かれて今に至る。
綾子の優等生気質が、宿題にはいい点を取りたいとさせてしまう。

でも「フェラチオ」を調べてるなんて真紀ちゃんには言えないな。

「はい、これ、ラテン語の辞書。英語の対訳だけど分かるでしょ、綾ちゃん頭いいから」
そう言われると余計に頑張る。
「ありがとう」
綾子は見られないように、fから始まる言葉を調べ始めた。
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